綾野剛主演『星と月は天の穴』荒井晴彦監督へ絶妙フォロー!咲耶演技に“父性”湧き「完璧」

綾野剛主演『星と月は天の穴』荒井晴彦監督へ絶妙フォロー!咲耶演技に“父性”湧き「完璧」3

(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 俳優・綾野剛、咲耶、田中麗奈が12月19日に東京・テアトル新宿で映画『星と月は天の穴』(監督:荒井晴彦/配給:ハピネットファントム・スタジオ)初日舞台あいさつを荒井晴彦監督とともに開いた。

 脚本家として活動している荒井晴彦氏の芸術選奨文部大臣賞を受賞した作品を映画化。過去の離婚経験から女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる40代小説家の日常を描いている。娼婦・千枝子(田中)との関係や、画廊で運命的に出会った大学生の瀬川紀子(咲耶)の関係を交え、揺れ動く姿が切り取られた。

 上映後に登壇したキャスト陣。初日を迎え、綾野は「なんかホッとしますよね。2024年上半期に撮影して」と、1年半かけて無事公開されたことにしみじみ。「文学的要素・哲学みたいなのが一見ありそうですけど、僕は文学コメディ的要素を感じているので、軽やかに観てもらえたら嬉しいなって思ってます」と、呼びかけた。

 荒井監督は、本作について、「あんま映画でやっちゃいけないっていうふうに言われてるモノローグとか、ナレーションとか、字を読ませるとかもしてます。禁じ手ばっかりやったような感じで。若い人はね、字読むの苦手みたいだから、吹き替えにしないとダメみたいな気持ちもあって」と、反省を口にする。これに綾野は「いや、たぶんですけど、配信とかも増えて今、とても字幕を読むのに長けている人たちがたくさんいるんじゃないかって。ですから、読むっていうことに対しては、また違った受け取り方があると思いますよ」と、絶妙なフォロー。これに、荒井監督も安どしたのか「じゃあ、問題ないと思います(笑)。じゃあ、もっと増やせばよかったかな」と、安心した様子を見せていた。

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 また、咲耶演じる紀子から「よかったね、お父さん」というセリフをかけられることがあるそうだが、綾野は「この作品の中で一番、笑いが抑えられないというか、とてつもなく100点のトーンで言うんです。ナチュラルに言われて“父性”が湧いたといいますか」という気持ちになった瞬間もあったそうで、その後もあらためて「完璧すぎるセリフだった、間というか。はい、あれを凌駕するものはない」と、咲耶の演技を称えていた。

 ほかにも来年の抱負として、「健康第一」を挙げた綾野。「役に体を預けるので、そのための母体として、いい状態、鮮度の高さみたいなものは、あらためて考えなきゃいけないというか、向き合っていかなきゃいけないというか。感覚やそういったものじゃもう押し切れない。だからこそ今まで培ってきた経験や、出会いの中で形成されてったものできちんと補っていくというか。そういうことすごく考えてます。来年のことや今年のことやいろんなことが自分の中で、前進してるものがたくさんあって。だけどその前進してるもの以上に大事なのは、“今生きてる”っていう事実、この瞬間に対して何に関わっているのか自分が……っていうことをあらためて今っていうことを集中していく。どうしてもいろんなものが今あって、すごく遠くを見るチャンスもたくさんあるし、いろんな想像力も膨らみます。けど、このたった一歩目の、この、今のこの瞬間っていうのはすごく大事だなと改めて思っているので、そのために必要な、肉体的にも精神的にも必要な鍛錬を、これからも続けていくような感覚でしょうか」と、滔々と思いを語っていた。

 そして、最後に綾野から主人公の小説家を「いじって、いじり倒して。愛(め)でてやってください。叩けばちゃんと響く男ですから」と呼びかけていた。

 映画『星と月は天の穴』は公開中!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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