俳優・北村匠海（21）が31日、都内で映画『影踏み』（監督：篠原哲雄/配給：東京テアトル）のプレミア試写会に、山崎まさよし（47）、尾野真千子（37）、中村ゆり（37）、滝藤賢一（42）、鶴見辰吾（54）、大竹しのぶ（62）らとともに出席。主人公の相棒であり弟分の啓二役を演じる北村は「僕の役は説明するのがいちばんむずかしい役だが、僕自身、作品を観ていろんなカタチの愛に包まれた映画だと思ったし、観終わってやさしい涙がでた。みなさんにもぜひ、体感してほしい」とPRした。
ノビ師（泥棒）の真壁修一（山崎）はある夜、侵入した稲村邸で寝ている夫に火を放とうとする妻・葉子を目撃。止めに入るが、なぜか偶然、その場に居合わせた刑事に現行犯逮捕される。なぜ自分だけが逮捕されたのか？2年後出所した修一は謎を解明するため探偵さながらの行動を開始する…という物語。
久しぶりの映画主演となる山崎は「14年ぶりの映画主演で匠海くんに作品の空気を作ってもらった」というが、北村は「僕としてもキャストのなかでダントツ後輩の僕をまさよしさんが真っ先に迎えてくれた。まさよしさんは現場で無邪気で、それを僕が優しく見守るとかよくあった。僕はホテルでひとりでいることが意外に多くて、そんなときもまさよしさんが『一杯どうや？』と誘ってくれた」としみじみ。これに山崎は「豪華なキャストの方ばかりなので、できるだけ迷惑をかけないようにした」というが、自身の初主演映画『月とキャベツ』以来23年ぶりの共演となる鶴見には「ちょっと感動しながら現場で演技をした」。これに鶴見も「（山崎は）変わっていないなと思ったのと同時に、ミュージシャンとして歩んで来た23年間があることも感じた。長いこと俳優をやっていると、こういう素敵な出逢いもあるんだなと思った」としみじみと振り返っていた。
お題にちなんで、共演者から盗んでしまいたいものとは？の問いには山崎が「滝藤さんの髪型。僕も天パだが、タッパがない男なので、髪を伸ばすとブロッコリーみたいになる」と茶目っ気たっぷり。北村は「まさよしさんの歌声。この間ステージで一緒に歌わせていただいたが、横でまさよしさんの声を体感できて感動した」と目を輝かせると、山崎は「いやいや、匠海くんも堂々としていて、出てきたときの歓声がすごかった。これまで自分がうけたことのない歓声だったので、呼ばん方がよかったかなと思った」と軽口も。
この日は、滝藤（11月2日）、北村（11月3日）、尾野（11月4日）と3人のキャストの誕生日が近いということで、主演の山崎からサプライズの花束バースデープレゼントも。北村は「実はさっき、ロケバスのなかでまさよしさんがポロっと『そういえば、オレのギターあげるよ』と言ってくれた。誕生日が近いので、いい誕生日プレゼントになるなと思っていたけど、本当にいいお兄ちゃん」と感極まっていた。
最後に山崎が「今年、（芸能活動）25周年目で、アニバーサリーのときに映画の仕事をやることも多いが、今回はこんなにスペシャルで豪華なゲストと一緒にできて、さらに映画に沿ったいい主題歌も書けた。やりすぎ感ありすぎなところもあるが、アニバーサリーでいい作品に関わることができた」と笑顔を見せた。
11月15日公開！
北村匠海
山崎まさよし
尾野真千子
中村ゆり
滝藤賢一
鶴見辰吾
大竹しのぶ