堂本光一SHOCK1800回公演達成し会見で「この幸せなことを噛みしめる」!ジャニーさんが「これだけの責任とか重圧とかをずっと背負ってきてくれていたんだ」【会見ロング】

堂本光一SHOCK1800回公演達成し会見で「この幸せなことを噛みしめる」!ジャニーさんが「これだけの責任とか重圧とかをずっと背負ってきてくれていたんだ」【会見ロング】1

 人気デュオ『KinKi Kids』堂本光一(42)、『KAT-TUN』上田竜也(37)、『ふぉ~ゆ~』越岡裕貴(34)、松崎祐介(34)、ジャニーズJr.・寺西拓人(26)、高田翔(27)、椿泰我(23)、松井奏(20)、作曲家・石川直(45)、女優・梅田彩佳(32)、前田美波里(72)が12日、東京・丸の内の帝国劇場でミュージカル『Endless SHOCK』(作・構成・演出・主演:堂本光一)上演1800回達成記念会見を開いた。

 人気ミュージカル『Endless SHOCK』が初演から20年経ち、本日17時30分の部にてミュージカルとしては前人未到の上演1800回を達成。それを記念した会見となる。ちなみに、演劇記録は1961年から2009年まで『放浪記』を2017回にわたって演じた森光子となっている。

 なお『Endless SHOCK』初の映画館で収録したものも劇場上映。2020年2月の公演中止後に、無観客の帝国劇場にクレーンカメラ3台を含む16台のカメラを持ち込みさまざまなポジションに設置、そして1台のドローンを飛ばし、通常客席からは観ることのできない新しい『Endless SHOCK』を撮影するという、新たな挑戦もされており、1日より2週間限定で劇場上映。さらにTOHOシネマズ日比谷では3月31日までロングラン上映されることも明かされた。

 舞台衣装で報道陣の前に姿を見せた堂本。いまの気持ちへ「先程、劇場で観劇された方にはお話したんですけど、本当に忘れてて(苦笑)。みんながこうして祝ってくださる。あと、取材陣のみなさんも……今回、(『Endless SHOCK』関連の取材が2月1、3日に続いて)3回目じゃないですか、毎回申し訳ないなっていう気持ちの方が勝っちゃって。でも、こうやってみなさんが祝ってくださるからこそ、なにかちゃんとしないといけないなと、あらためて気が引き締まる思いですね」と、しみじみ。

 さらに、「SHOCKとしては、このEternalに関してはスピンオフにして、回数に数えない方がいいのかなって僕は思っていたんです。でも、開けてみたらたくさんの方から、SHOCKシリーズとしては、カウントした方が良いというご意見のなかっだったのでこうして1800回を迎えることができたんですね。そのお言葉もありがたく頂いちゃおうという経緯もあります。(新型コロナウイルス拡大の影響がなければ)去年のそのときに1800回を迎えるはずだったという感覚はもちろんあるんですが、いまがこうして……だから今があるというか。だからいまこの幸せなことを噛みしめるというか。いまこのメンバーでね。とても嬉しいことなんですよね」と、カンパニーの面々を見回し笑みを浮かべる。

 新型コロナウイルス禍のなかでの上演へ、「われわれだけではなく世界中が落ち込んでいる。それをみんなが共有しているなか、何か、何か生むことができないかと模索しながらできることをね。それは本当にたくさんの方の協力があって、一緒にステージに立っているみんなの協力、みんなの力があるからこそと感じております。そこに感謝しなきゃいけないなと思っています」という堂本。そんななかだからこそ生まれた『Endless SHOCK -Eternal-』へ、「それがなからったら生まれていなかったと思いますし、常々いま何ができるかというのを模索しないといけないなというのもありますし、これからもそうでありたいとい思います」と、前を向いた。

 21歳のときから最年少座長として帝国劇場に立った堂本。「当時の自分といまの自分をくらべて、それなりに成長してきたと思うんです。ただ、逆に思うのは、当時、21歳だったただの若造の僕にこの歴史ある帝劇という場所に立たせてくださった。それはもちろんジャニーさんがいて、あとは東宝の関係者の方々、それをみなさんが後押ししてくださったということは、これは僕はすごいことだなと僕は思いますね。いまの僕だったら当時の僕に、帝劇の真ん中に立たせて頂く……ふざけんじゃねぇよと、あんなやつ立たせてるんじゃねぇよと。でも、それを周りがサポートしてくださった。それは感謝しかないですね。もちろん今もですけど。それがすごいことだなとあらためて思います。きっと何があったとしても、光一がダメだ……ダメだなあいつということがあったとしても、そこはきっとジャニーさんがフォローしてくれたと思います。だからこそ、自分が立っていられた。それが、思うところですね。映画にしても、Eternalの公演にしても、いまね、クレジット的にジャニーさんに居た場所に、自分が入ったりするわけじゃないですか。そうすると、責任というのがね、全部自分に降り掛かってきますから、これだけの責任とか重圧とかをジャニーさんはずっと背負ってきてくれていたんだなというのをあらためて感じていますね」と、噛みしめるように語った。

 そんな堂本だが、「ステージに立ったときに、自分はなんでこんなに怖い仕事を選んだんだろうと思うんですよね。恐ろしいときがありますよね。ふと長い公演のなかでも、体が順応してきたとなったら次の時、セリフを一言言うのが怖いというときが、不思議とあるんですよ。そういうものなのかなって。その怖さがなくなったときが、一番良くないときかなと思いますし、そういった意味では、自分を戒めるというか、ぴしっとしなさいという瞬間なのかなと思うんですよね。それと隣あわせでずっとやってきた感覚があるんですけど、『舞台には魔物が住んでいる』というふうに感じていて、言い尽くされた言葉ですけど、本当にそのとおりで、この幸せな感覚というのは申し訳ないですけど言葉では言い表せないですし、いまご覧になっている方やみなさんには、分からねぇ……分かんない感覚というもが、分かんない幸せというものがあるんです。それはみなさんがくださっているもので、本当に幸せなんですよ。だから乗り越えられるんですね。そこに感謝しないといけないですね」と、気持ちを吐露することもあった。

 演出家として心掛けていることへも質問が。これに堂本は、「どうですかね。たくさんインプットすることですかね。それは、いままで自分が生きてきたなかで、まだまだ少ないと思うんですけど、すべてのものがインプットで、そこからどうアウトプットしていくかだ思うんですよね。その経験をすべてそこにぶちあてていくという感覚ですね。あとはSHOCKで学んだことって、周りをよく見たら、みんなすっごい頑張っているんですよ!もうそれが、自分にとって幸せで、ある一時期は自分がとにかく頑張らないと、頑張らないと、頑張らないとみたいなところがあったんです。でも、それだとやっぱりうまく回らないんです。よく周りを見てみると、本当にみんながよく頑張ってくれているので、あとはそのみんなの思いというのを受けて、もちろん違った方向性に行くときには舵取りをしていかないといけないですけど、みんなの思いをいかに受け止めるか。そこもすごく演出する上では大切なのかなって思っています」と、話す。

 堂本にとってのShow Must Go Onへは、「Show Must Go Onという言葉って、不思議とその時の時代によって響きが変わってくるんですね。確かに昔は、怪我しようが何があろうが、待っているお客さんがいるんだ。幕を開けなければいけない。幕を開けたら何があっても幕を途中で閉じるようなことがあってはダメと。っていうような意味が強かったんです。でもやっぱり時代とともに、自分もこの言葉の響きが変わって、あるときからストーリー的にも変わっていった部分があるんです。何がなんでもというより、つまずいたときに何ができるか。つまずいたときに後ろを振り返ってみて、そこから新しいものが生まれてくる。それがShow Must Go Onというニュアンスに変わっていったんです。それはいまのコロナ禍において、まさにそういうときだと思っているんです。本当に大変な世の中で、みんなが苦労している時、でも、そこからなにか良い方向に発想を展開していけば、こういったことも生まれるよね、それがコロナ前のような生活に戻っていったときに、どう生きていくのかで変わっていくと思うんですね。そういったShow Must Go Onだよと自分では捉えているんです。変な話ですけど、いまは検温もして3日に1度くらいPCR検査もしています。ちょっと体調が悪かったら、すいません私体調が悪いので、きょうはステージ開けられないですというのが普通なんです。昔は無理して頑張れだったんですけど、無理して頑張れよはもう時代遅れなんですね。そうやって日々変わっていくと思うので、自分はフレキシブルにいて何があってもに、こっちにも行けるし、あっちにも行けるし、こうも行けるしと、柔軟性を持って動いていけたらいいなと思っています」。

 ほかにも、公演が始まり体重が落ちたかどうかという質問がされ、「1点数キロは落ちたと思います。でも、体重を落とすって簡単なんですよ……って、また世の中をいらっとさせる発言を(苦笑)。体重を増やす方が苦労していて」と、独自の悩みもあることを窺わせたり、「それこそ初演のころは51、52キロくらいで。いま60キロくらいあるんですよ。だから昔の自分を観ると、うわ細っと思いました」と、笑いながら振り返りつつ、記者が「増えた体重は筋肉?」と問いかけると、堂本は「そうですよ」と、笑って返していた。

 1800回公演のカーテンコールでは真っ赤なバラ180本がプレゼントされた。「すごく重みを感じました。バラって1本だと軽いものじゃないですか。それが180本になるとどんな重みなんだろうと思って一瞬考えました。たとえば毎日、1日1回帝劇でやっていると5年分なんです。恐ろしいですね。先程と重なりますけど、それを支えてくださったジャニーさん、東宝さん、それを支えてくださったお客様、毎回のように大したネタがなくても来てくださる取材陣の方、すべての方に感謝しかないですね」と語る堂本にバラ風呂に入る?との声が飛ぶと、「入ろっかな(笑)。インスタにあげますね。帝劇の楽屋で」と、そこはノリノリだった。

 そしてあらためてファンへ向け、「この1800という数字は支えてくださったみなさんが作ってくださった数字だと思っています。その1つ1つの、客席1人1人のみなさんの思いをしっかり受け止めて自分としてもこれからも努力をして、その思いを乗せて、思いに答えるべく自分も努力していきたいなと。SHOCKという作品をこれからも愛して頂ければと思います。これからもよろしくお願いします」と、メッセージを寄せ、笑顔でその場を後にした。

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