「第1回木下グループ新人監督賞」授賞式が開催!グランプリには乃木坂46のMVも手掛けた山田篤宏監督に

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「第1回木下グループ新人監督賞」授賞式が開催!

 『第1回木下グループ新人監督賞』授賞式が26日、東京・六本木のキノフィルムズ内で開かれ準グランプリに荒木伸二監督(43)の『人数の町』、グランプリに山田篤宏監督(37)の『AWAKE(仮題)』となったことが発表された。

 昨年9月から今年1月末までの期間に募集された企画・脚本に贈られる賞。最終応募総数は241作品にのぼり、第1次審査を通過した10人の新人監督および作品について、製作、宣伝、配給といった角度からの意見とともに、第1回審査員長・河瀨直美監督の審査、面談を経て作品を決定した。

 まずはキノフィルムズ社長の武部由実子氏から「いまオリジナルの映画が作りづらいですし、お客さんを呼ぶことがままならない状況ですが、そういう状況を悲嘆するのではなく、私達自ら、新しい才能を世に排出していく存在になりたいと始めた監督賞で、こういった会を設けられて私自身も嬉しいと思っております」と、メッセージを。

 準グランプリの荒木監督は、『人数の町』へ、昨年9月に書き上げ応募期間まで寝かせて仕上げたといい、「たとえばいまこの部屋にいる人、1人1人に名前があるのに突然人数として数えると、なんかゾワゾワするものがみなさんの中にもあるんじゃないかと思ったんです。人数を数えるのは怖いなとずっと思っていて、多数決が怖かったりするのと一緒だと思うんです」と、作品へ込めた思いを話しつつ、「トーンがしっかりある作品を作ってみたいです」と映像化へ抱負を語った。

 そしてグランプリに輝いた山田監督は、受賞へ「脚本を書くこと自体は苦手なので、そこを賞として評価して頂いたことは嬉しいです。僕自身、いまでも商業映画を作りたいと思っているので、ここを通過点として、最終的にいい作品を作り上げるまでを目標としたいです」と、スピーチ。

 作品へは、「3年前に携帯アプリで将棋を小学生ぶりにやってみたらハマりました。まさかこれを書いたときに、いまこんな事態になるとはと思っています」と、評価されたことへ驚きもあったよう。そして「将棋のお話となると入り口を狭めてしまう懸念があったんですが、僕がそんなに将棋を知らないときに見て面白いと思って伝わるのではと思ったんです。それとAIとの対決という現代的なテーマもあるのでエンターテインメントとして将棋を知らない方にも楽しんでもらえるのではと思いました。最終的に観た人が将棋を少しでも好きになってくれたらいいかなと思っています」と、映像化へ向けて意気込んだ。

 なお、準グランプリには25万円、グランプリには50万円も贈呈。今後、製作費の上限5000万円としてキノフィルムズと企画開発を行い、公開を目指していくことになるが、公開時期へ武部社長は「これから改稿などをかさねてできれば来年度中に。もし、いい脚本でぜひということでいいキャストが集まるようだったら再来年度でも」と、おおまかな目標を語っていた。

 ■荒木監督プロフィールや寸評
 松本人志が出演するリクルート・タウンワーク『バイトするならタウンワーク』CMやミュージックビデオの企画制作をする傍ら2012年よりシナリオを本格的に学び、2016年にはテレビ朝日21世紀シナリオ大賞・優秀賞、17年にはMBSラジオ大賞・優秀賞を受賞。

 『人数の町』では、個人ではなく人数をまっとうする町で生活をするおとになった青年が町から逃亡をくわだて、そのてん末などが描かれる。河瀬監督からは「個人としてではなく人数の一部として人が存在するという独特の発想が面白い。現実感のあるSF設定に、時折、哲学的な様相が見え、奥深さを感じた」と、寸評を寄せ武部社長も「241編で唯一のSF作品。応募作品がヒリヒリ痛い作品が多い中で、現代社会に対する皮肉とキラ星のように見えました」。

 ■山田監督プロフィールや寸評
 映像ディレクター。ミュージックビデオやTVドキュメンタリー、舞台収録などの演出などを手がける。ニューヨーク大学で映画を学び卒業制作で監督した自主映画『My First Kiss』は第3回山形国際ムービーフェスティバル・グランプリを獲得。そのスカラーシップで制作した長編映画『ハッピーエンディング』が2009年オースティン映画祭長編映画部門観客賞ほか、各国の映画祭で上映される。MVでは乃木坂46『君は僕と会わないほうがよかったのかな』『13日の金曜日』を手がけたり、ほかにも舞台『ミュージカル刀剣乱舞』舞台収録演出などを手がけている。

 『AWAKE(仮題)』では、2015年に実際にあったAI対プロ棋士の『将棋電王戦』でプロ棋士がハメ手を使ってAIに勝利したという、将棋ファンの間で話題となった1局がもとになっており、天才棋士といわれる青年とAI将棋で天才に挑む青年が実は子供時代はともに将棋のプロを目指すライバルだったというところから始まる人間ドラマとなる。河瀬監督からは「棋士とAIの対決という実際の出来事をベースに、選ばれし者と選ばれなかった者の間に横たわる違いや葛藤を丁寧にすくい上げ、人間ドラマに昇華させた山田監督の手腕に期待」と、メッセージを寄せ、キノフィルムズ側も「タイムリーなモチーフではあるが、描かれているテーマは非常に普遍的なものであり、感動作に仕上がっている」。

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山田篤宏監督

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荒木伸二監督

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