松坂桃李 撮影に苦労で「終わった後にガニ股」や鈴木亮平自分の発言きっかけで滝藤賢一から「息ができなかった」ほどの蹴り食らう!西野七瀬は「むっちゃ、めんどいわ」

松坂桃李 撮影に苦労で「終わった後にガニ股」や鈴木亮平自分の発言きっかけで滝藤賢一から「息ができなかった」ほどの蹴り食らう!西野七瀬は「むっちゃ、めんどいわ」3

 俳優・松坂桃李が20日、都内で主演映画『孤狼の血 LEVEL2』(監督:白石和彌/配給:東映)完成披露プレミアイベントを鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、斎藤工、早乙女太一、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎、白石監督、原作者の柚月裕子氏とともに開催し、司会はケンドーコバヤシが務めた。

 映画『孤狼の血』は、昭和60年代の広島・呉市をモチーフとした場所が舞台。一匹狼という言葉がふさわしい一癖も二癖もある暴力団係の刑事・大上章吾(役所広司)と、その大上につけられた松坂演じる新人刑事・日岡秀一が、地元で抗争を繰り広げている2組の大規模なヤクザ組織と渡り合っていくハードボイルド作品として2018年に公開。大きな反響を呼び、第42回 日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を総なめにするなど旋風を巻き起こしており、本作は日岡を主役に据えた続編となる。

 開演前に、鈴木や村上と談笑していた松坂。「前作から3年の月日が経ったということですが、撮影も前作から3年経ったんです。前作のときに役所広司さんからライターも頂いて、個人的にお守りのように持っていたんです。その温めたものをぶつけました」と、作品への情熱を語る。

 劇中では狂気をほとしばらせる五十子会上林組の組長・上林成浩役を演じた鈴木へ、コバヤシが恐る恐る「役抜けてますよね?抜けてなかったらすぐ帰りますよ」と、おっかなびっくりといった様子で尋ねる。これに鈴木は「なきにしもあらずです」と、ニヤリと笑う茶目っけを見せつつ、「攻めてばっかりの役というのがなかったなって」と、振り返った。

 一方、西野は姉御肌のスナックのママ・近田真緒を演じており、そのビジュアルを見て、「地毛をブリーチしました。こういった役は初めてでしたし新鮮さを感じました」と、新境地になったという。滝藤は前作に引き続き、日岡の上司という役どころだが「Part1でこてんぱんにやられたのでこの日を待っていたんですよね。それで最初見たときに、どう思うのかなと思うんですけど、自分でも思ってなかった初恋の人に会ったような感じで、とても不思議な感覚でした」と、とにかく“胸の高鳴り”がしたようだった。

 SNS上で集まった質問に答えるコーナーもあり、「1番大変だったシーンは?」という問いかけに、松坂は「亮平さんとのあるシーンが3日3晩かかったんです。体力的にも精神的にも、お互いヘロヘロになりながら血と汗といろんなものを感じながら、走り抜けましたね」と、限界に挑戦したようで、鈴木も「やり終わった後は敵同士ですけど戦友感があるというか。やりあったわれわれにしかわからないものがあったんじゃないかなと思いますね。すっごい熱量でしたよ」というシーンがあったそう。

 さらに、松坂は「警察署から逃げるというシーンがあるんですけど、そこはリハーサルも重ねて1日飛び降りるリハーサルを日があって。ハーネスというワイヤーで吊るために使う装具があるんですけど、終わった後にガニ股になるくらいでした」と、体を痛めながらだったようだ。

 鈴木へも、正直キツかった部分は?との問いかけがあり「人の命を弄ぶ役でしたので、こちらも削られる部分があるので、この役を演じる責任は感じましたね。なんでそういうことするんだろうと。そういうことを考え始めると負の部分を考えないといけないので、どんどん持っていかれる感じがあったんです」と精神的に来るものがあったというが「ですが、上林組メンバーが明るかったので助かりました」と、救いもあったそうだ。

 村上演じる弟・チンタの頭を西野演じる真緒がひっぱたくシーンは何%くらいの力を入れたのかという問いかけへ、村上は「あれは150%くらい行ってましたよ」と証言すると、西野は「あれは200(%)くらい行きました。自分の出せる力はそこに行きました。初めて叩かせて頂きました」と、全力を超えていたそう。

 そこから、劇中にある暴力シーンへ鈴木演じる上林がチンタを蹴るというシーンへ村上は「折れました?しばらく立てませんでした」と言い出すと、鈴木は「全体的に俺のイメージを悪くしようとしている」と苦笑い。

 そこから滝藤から鈴木が蹴られるシーンに話題が移り、蹴られた鈴木が「滝藤さんからの僕への蹴りは、いままでで一番強い蹴りだったと思います」と漏らすと、滝藤は逆に「あれは鈴木さんが『来てくださいよ!来てくださいよ!!』って言って、蹴っても『全然痛くないっすよ!』と言ったので……」と証言し、鈴木は「まさかそこまでと思ってなかったので、息ができなかったですね」と、自身の発言がきっかけになったようだった。

 イベントではほか、「おどれら全員逮捕じゃ」というセリフにどう返すかリアクションを披露するコーナーを展開。それぞれすごんだりするなか斎藤はお茶目に「パディントン」と可愛く言って笑いを誘ったりするなかで、終盤の松坂が熱演したり、吉田は「パパ、ばりうっとい!」と、奥さんに言われているというセリフを披露し、全員を脱力させる。トリを飾ることとなった西野は「むっちゃ、めんどいわ」と、叫んで楽しんでいた。

 そして松坂から「観終わった後に、純粋に元気をもらったという作品はなかなか日本ではなかったなと思うんですけど、LEVEL2は観終わった後にパワーとエネルギーをもらえる作品だと思います。楽しいハッピーなことが続かないなかですが、ぜひ観て頂いて、たくさんの元気をもらって帰ってください。感想を(SNSで)つぶやいてもらえると助かります」と、メッセージを寄せていた。

 映画『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日より公開予定!

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