4月13日からスタートし10月13日まで大阪・夢洲を舞台に開催されている『2025年日本国際博覧会』(通称:大阪・関西万博)。終了1ヶ月半となった8月下旬にカナダとフィリピンのパビリオンを訪れた。
カナダパビリオンのコンセプトは『再生』(Regeneration)。白を基調とした外観は、カナダで見られる自然現象『水路氷結』を表現。川面の氷が溶けて流れることで生まれる氷の造形なのだそうで、儚さも織り込んだもの。そのパビリオン内部はカナダの温かさや姿勢などを表現しており、外観と対照的な姿を見せている。
館内に入るとスタッフから、手持ちできるタブレットを1人1個貸し出される。セントローレンス川の川床というスペースに案内され、タブレットを上に向けると川内に住む魚の様子を楽しむことができる。
セントローレンス川を抜け、氷河の模型が展示されているスペースでは、氷河にタブレットをかざすと映像が楽しめる。中にはナイアガラの滝が浮かび上がるスペースもあったりオーロラが浮かんだり、お手軽にカナダ観光をしているような気分にも。カナダパビリオンの出口付近は国際宇宙ステーションスペースが。ここの窓枠は実際の国際宇宙ステーションのものと同じ大きさなのだそう。ここでタブレットを天井に向けると瞬くような星や宇宙飛行士たちの姿も浮かび上がっていた。
一方のフィリピンパビリオンのテーマは「自然、文化、共同体― よりよい未来をともに織りなす」。入口上部の巨大モニターでは機織りをしている映像が流れているが、そうして織られた13種類の織物がパビリオン入口扉を彩っている。現地にいた陽気で元気な81歳というスタッフの方(1970年の大阪万博のアメリカパビリオンのスタッフもしていた方なのだとか)に話を聞くと、この入口の織物も、このために織られたものとのこと。外観の竹のような素材はラタンというつる植物のものなのだそうだ。
館内は『INTRODUCTION SPACE』(イントロダクションスペース)、『JOURNEY THROUGH THE PHILIPPINES』(フィリピン、物語を紡ぐ旅)、『DANCING WITH NATURE』(自然のリズムに身をゆだねて)、『AI PHOTOBOOTH』(AIフォトブース)、『HABI GIFT SHOP』(ハビ ギフトショップ)、『HILOT WELLNESS SPACE』(ヒロット ウェルネスエリア)、『HAIN TAKEOUT』(ハイン テイクアウト)と7つのスペースが楽しめる。18のタペストリーが展示されている『JOURNEY THROUGH THE PHILIPPINES』では主にルソン島、ビサヤ諸島、ミンダナオ島の3つの島から万博のために織られた織物を展示。マニラアサという繊維を使って織り込まれているそうだが、ビサヤ諸島のある1枚だけはパイナップル繊維で作られているそう。なお、このエリアのタペストリーは実は触れていいものなのだそう。スタッフの方に話を聞くと「優しく触るなら大丈夫」とのことだった。
また出口近くにあるマッサージエリアには、フィリピンの伝統的な癒やしの手法となっているヒロットを体験できるコーナーも。こちらは当日に直接予約する場所なのだそうで、1日約40人が体感できるという(スタッフのシフトによっては約20人になる日もあるという)。
カナダ、フィリピンパビリオンどちらも事前予約がなくても当日に並ぶと入館できるとしている。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ