俳優・高橋文哉が1月14日に東京・日経ホールで劇場アニメーション『クスノキの番人』(監督:伊藤智彦/配給:アニプレックス)完成披露試写会舞台あいさつに俳優・天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかお、伊藤智彦監督とともに登壇した。
作家・東野圭吾氏の累計100万部を突破している同名小説が原作。東野氏にとって初のアニメーション映画作品にもなっている。理不尽な解雇により職を失ったうえ詰められた末の過ちで逮捕される青年・直井玲斗(高橋)が主人公。月郷神社に佇む<クスノキの番人>になることを条件に、保釈されその約束を守ることで玲斗の世界が少しずつ色を帯びていく……という物語。
ステージには白幕が張られ、それがベールアウトされる形でキャスト陣がド派手に登場。
出演が決まった時に高橋は、「東野先生の初アニメーションと言う言葉に惹かれた自分と、(緊張で)ドキドキした自分がいて。主演ということも多くないので、すっごく嬉しいなと感じたのと、この作品をやらせて頂いて、終わった後に何を感じるんだろう、と。そこを大切にしたいなと思って」と、考えたという。
そこで、高橋は「原作から読んだんですが、東野先生の情景描写が丁寧んで1人1人のキャラクターを愛せる要素が多くて。圧倒的原作力を感じてそこが大きな魅力案だなと感じて。これが映画になるとどうなるんだろうと感じました」と、心が浮き立ったそうだ。
アフレコの話題へ。高橋は「天海さんとのシーンで、監督から『実写のお芝居のように、このシーンは面と向かってやってみましょう』と言ってくださって、実際に向き合って演じたんです」と、伊藤監督と試行錯誤しながら収録していたそう。
さらに、「押しても倒れなさそうなガタイの大きなスタッフさんがいたんです。それで伊藤さんが『いまから大きいスタッフをブースに入れるので取っ組み合いをしながら演技をしてください』と言われて、それで取っ組み合いしながらセリフを言ったんです。その様子も撮影していて、それを作画に落とし込んでて、作画として僕が作り出す表情を玲斗に落とし込めたのが嬉しかったですね」と、自身の動きがアニメーションにもなっていると明かしていた。
収録では東野氏も訪れたそうで高橋は、「天海さん発信でどういうふうにキャラクターを作っているのかというお話をされていて、それを鮮明に覚えています。だから僕らはこんな演じやすいんだ。感情を動かされるんだと感じました」と、納得する部分が多かったとも明かしていた。
作品にちなんで自分自身が“◯◯の番人”と感じている◯◯の部分を1人ずつに質問。その冒頭、「僕を最後にしてください。考えておきます」と男気を見せ、自身の番が回ってくると、「蓋の番人なんです。自分で場をわきまえてというか、自分のことを押し殺すのが得意で、こういうことは出さないようにしようとか……。こういう仕事を始めてから自分の思ったことをすべて言っていい仕事ではないと思います。自分の感じたものでも発信できない瞬間もあるので、心に蓋をして」と告白。これに天海は心配そうに「苦しくならない?」と尋ねると、「苦しいです」と高橋は拳を前に出して、蓋をするような仕草をとる。そこで天海が「一緒に出す?」と誘い、高橋もそれにうなずき、天海は高橋の抱えているものを出そうとする優しい雰囲気が場内に漂っていた。
そして最後に「少しだけ自分の話をさせてください」と切り出した高橋。「初長編アニメーションの主演で“どうして僕なんだろう”?“今の僕にぜい沢お話”と思っていたんです。ですが、劇中で玲斗が『クスノキの番人』に選ばれ成長していくように、それぞれのキャラクターに出会い番人としての覚悟や責任を感じて演じていく中で、天海さんを始めとするキャストのみなさん、本当にお力添えを頂いて、大切な一作になっています。僕らスタッフ・キャストを作ったものを観て頂くみんさんをもって完成させて頂ければと思っています」と、スピーチし拍手にあふれるなかイベントは終演を迎えた。
映画『クスノキの番人』は1月30日に公開予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ







