出渕裕監督『機動警察パトレイバー EZY File 1』へ万感!押井守監督“承諾”経緯説明

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1人残って記念撮影に臨む出渕監督(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 『機動警察パトレイバー EZY File 1』(監督:出渕裕/配給:松竹ODS事業室)完成披露舞台あいさつが4月23日に東京・新宿ピカデリーで開かれ久我十和役の上坂すみれ天鳥桔平役の戸谷菊之介、出渕裕監督、サプライズゲストに斯波繁男役の千葉繁が登壇し、司会はバンダイナムコフィルムワークスの杉本氏が務めた。

 人気の『機動警察パトレイバー』シリーズ新作。1990年代末にテクノロジーの急速な発展により生まれた汎用人間型作業機械、通称レイバー。しかし、それによりレイバー犯罪も社会的脅威となり警視庁は本庁警備部内に特殊車両二課を創設。通称、特車二課パトロールレイバー中隊「パトレイバー」の誕生である。そこから時は流れ労働人口減少の一途を辿る2030年代の日本を舞台に、AI技術による自動化が進んだ末、社会基盤を支える一部として定着。人が搭乗するスタンドアローン型の〈レイバー〉は、自立型ロボットへの代替が進み、もはや時代遅れとなりつつあった……という時代を背景に特車二課の面々の活躍が描かれる。File1の本作では『トレンドは#第ニ小隊』『閑中妄あり』『ホンモノが一番』の3作が上映される。

 2017年に製作決定を発表し、2022年にパイロットフィルムがイベントにて公開、さらに2024年9月に「2026年プロジェクト始動」を発表と、劇場での上映を迎えるまで長い期間を要している。それだけに出渕監督は、第一声から「長い間お待たせしてしまってすいません」と頭を下げたが、場内には温かい拍手であふれ、「時間がかかった分だけ楽しい作品です」と、胸を張った。

 『File1』を3作品連続でお披露目したのがこれが初だそうで、出渕監督は「本当にみなさん初めてなんで、本当にちょっと感無量な感じもします」と、万感の思いを。自身としては「作り手側の僕らの話なんですけど『パトレイバー』ってもう終わった作品としてなんかみんな認識してたんです。でも、こういう形でまたもう1回羽ばたくことができたのは、よかったですし、劇場いっぱいの人、そのなかにいる初めての人も含めてですけど、観に来て頂き、本当にやっぱり感無量ですかね」と、自身の感動を伝えた。

 イベント中盤からはシリーズ人気キャラクター・斯波繁男(シバシゲオ)として声優・千葉繁が出演しているということでサプライズゲストに。そんな千葉の発表ができたということで、本作の予告編で柳井雄太(やないゆうた)役で出演している声優・佐藤せつじがナレーションを担当しているにもかかわらず、その声が千葉に似ていたということで、出渕監督は「SNSとか見てると『千葉さんが出てる、喋ってる」って書かれてて『いや、これせつじさんなんだけどなあ』っていうのがありましたね」と、佐藤が千葉に寄せるような形でナレーションをしていたエピソードを披露した。

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 さらにエンドクレジットで、“押井守承諾”なる文字も入っているが、これは予告編を担当した映画監督の樋口真嗣氏が作り上げたものに対して、押井監督に人づてで“承諾”を得たことから入れていることとともに「『予告編承諾』という見たことない、ありえない肩書きにはなっていますが、あれはとにかく今回リブートっていうか再出発するにあたって、(クリエイターユニットの)『ヘッドギア』のメンバーの名前をエンディングに全員載せたかったんですよ。そういうのもあって、あ、これは承諾してもらったんだから!ちゃんと承諾って押井さんを入れる。これで5人全員入ったと、いう感じです」という狙いもあるそうだ。ちなみに、エンドクレジットに乗っていることを押井監督は承諾しているのかへは出渕監督は「それは知らない(笑)。見たら『お前なあ』って言うかもしれないけど、でも、実際承諾してもらったんだから」と押し切るつもりであることや、承認と承諾どちらにするかで喧々諤々の議論があったことなども明かされていた。

 そして出渕監督は「今観ても自分たちで作ったんですけど面白くて。先日、近くの飲み屋さんの店主さんと話をして、自分が脚本と絵コンテを担当した(『機動警察パトレイバー NEW OVA』第14話)『雪のロンド』って回を観てみて、恥ずかしーって半分思いながら、いや、頑張ってんな俺!って。そこで(シリーズ構成を担当している)伊藤(和典)さんに『雪のロンド』みたいなのやってと話をさせて頂き、一本だけ……」と言ったところで、これは言って良いことなのかどうか逡巡しだして苦笑いするご愛嬌もありつつ、「『パトレイバー』はレイバーが出てこなくても楽しいってところがあるんです。昨今の作品は連続性のあるものが多くて、読み切り感のあるものが少ない気がしていて、若い人たちも新鮮に受け入れてもらえると嬉しいなと思います」と、メッセージを寄せる。その後キャスト陣を先に舞台袖に返すと、出渕監督1人で観客にSNS掲載OKの写真撮影時間を設け、温かい雰囲気と拍手に包まれるなかイベントは終演を迎えていた。

 『機動警察パトレイバー EZY』File 1は2026年5月15日よりFile2は2026年8月14日よりFile3は2027年3月に公開予定!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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