上野樹里 再びのだめ役でミュージカル!セリフへ迷いもあったとも

上野樹里 再びのだめ役でミュージカル!セリフへ迷いもあったとも1

俳優・上野樹里、三浦宏規が20日、都内で2023年10月上演予定のミュージカル『のだめカンタービレ』(演出:上田一豪)取材会に登場した。

漫画家・二ノ宮知子氏が『Kiss』(講談社)に2001年より連載し全13巻の累計発行部数3900万部突破の人気作が初のミュージカル化。2006年から08年にTVドラマ、09、10年に劇場版が上映、韓国でもテレビドラマ化された人気コンテンツとして知られている。落ちこぼれながら天才的なピアノの才能を持つ主人公の音大生・“のだめ”こと野田恵をTV・映画版でのだめを演じた上野が。同じ大学に通うエリート音大生で指揮者を目指す千秋真一役を三浦が演じる。

黒のフォーマルな服装で登場した2人。上野は「野田恵役の上野樹里です」と笑みを浮かべつつ、今回の野田恵役を舞台でも続投のきっかけとして、ラジオで連載20周年を迎えた『のだめカンタービレ展』について二ノ宮氏との対談がきっかけだったといい「『今度舞台やるんだよね』と言われて、『えっ!?』となって、ちょっと興味あるんですけど、とお伝えしたらいまに至ってて」というところが始まりだったそう。

『のだめカンタービレ展』は自身も特別に閉店後にめぐったそうだが、「音楽を聴くと、今ものだめの音楽とともに、蘇ってくるというか、生き続けているというか。のだめのファンの方とすれ違ったときに、『小学生の頃にお母さんと観ていたんです』と声をかけて頂いて」と、胸いっぱいになった思い出を。

そんななかでのミュージカル化とあり、「たくさんの方の中に残っている、“のだめ”がミュージカルになるというので、想像がつかなくて。歌モノではなくクラシックの演奏するコメディなので、生のオケ(オーケストラ)が入ったりするので、オケの方々と一緒に息を合わせて作っていくというのが未知の世界です。お芝居で『のだめカンタービレ』がどうなるのかなって思うと面白くて」と、期待に胸を膨らませているそうだ。

そんな『のだめカンタービレ』へ上野は「みんなでワイワイ楽しく、色濃く、あせることなくみなさんの記憶に残っていると思いますし、初めての連ドラの主役をさせて頂いたのが“のだめ”で、長期にわたって、かかわることができて、まさか、今になってもこうして、別の形で“のだめ”をやることになるとは想像してなくて。でも、なんか、DVDで観てくださっている方が、生の“のだめ”がいるとなると、ちょっと嬉しく思っているのかなって」と、気持ちを語る。

ちなみに、上野にとっては初舞台にもなる本作。映像との違いへは「舞台ってリアルにその年齢じゃなくても見せられるというのが挑戦かなと思っています。楽しんで、“のだめ”としてみなさんとまた会えるといいなと思います」と、意気込んでいた。

原作者の二ノ宮氏からは本ミュージカルに向けてのメッセージも寄せられ、上野へは「天才的ソリスト」とたとえていた。これに、「素敵なコメントですね。ありがとうございます。ソリストかー……。2次元の世界である漫画がアニメだとまた違うのだめの表現の声があって、私の『ぎゃぼ!』や『むきゃー!』というセリフの言い方は、あれで良かったのかなとか思っているんです。でもね、そうなっちゃうんだからしょうがない(笑)」と、自身の中にあった迷いも口にしつつ、「今回も三浦くんと共演して醸し出される“のだめ”を演じられたら。信頼できる方々なので、いろいろお世話になります。千秋先輩に着いていきますので、よろしく願いします。頑張ります」と意気込むと、隣にいた三浦はにっこにことなっていた。

そして、上野は「“のだめ”は感情表現がすごく豊かなので、劇場に来てくださって“のだめ”と一緒にいろんな感情を楽しんで、エンターテインメントを楽しくなったり幸せになったり、みなさんの笑顔が感じられるような舞台にと思っています。よろしくお願いします」と、コメントを寄せていた。

ミュージカル『のだめカンタービレ』は2023年10月にシアタークリエにて上演予定!

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