「華麗なる一族」追加キャストに石坂浩二、高嶋政伸、石黒賢、田中麗奈、加藤雅也、萬田久子、工藤阿須加

「華麗なる一族」追加キャストに石坂浩二、高嶋政伸、石黒賢、田中麗奈、加藤雅也、萬田久子、工藤阿須加1

 俳優・中井貴一が主演し2021年4月18日より放送スタート予定のWOWOW開局30周年記念『連続ドラマW 華麗なる一族』の追加メインキャストが6日、発表となった。

 作家・山崎豊子氏原作の作品。大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期、富と権力獲得の手段として、関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、一族の繁栄と崩壊が描かれる。主役・阪神銀行頭取の万俵大介役を中井、その長男・鉄平役を向井理、次男・銀平役を『Kis-My-Ft2』藤ヶ谷太輔、大介の愛人・高須相子役を内田有紀、大介の妻・寧子役を麻生祐未、長女・美馬一子役を美村里江、次女・万俵二子役を松本穂香、三女・万俵三子役を福本莉子。さらに、関西財界の重鎮の令嬢で銀平との縁談を受ける・安田万樹子役を吉岡里帆が、元通産大臣の娘で鉄平の妻・万俵早苗役を笹本玲奈が、大蔵省に勤める一子の夫の美馬中を要潤が演じることとなる。

 今回発表された追加キャストは、金融再編成を進める、時の大蔵大臣・永田格(ながた・かく)役を石坂浩二が、そしてその永田の言動を察しながら暗躍する阪神銀行の忍者部隊長とも言われる常務・芥川(あくたがわ)役を高嶋政伸が。

 鉄平と旧知の仲で、阪神銀行と並ぶ都市銀行である大同銀行の新頭取・三雲祥一(みぐも・しょういち)を石黒賢。そして、鉄平の隠れ家として度々登場する大阪・新町の待合(まちあい)「つる乃家(つるのや)」の大女将・つる子を萬田久子が、その養女であり東京・麻布の「つる乃家」の若女将・芙佐子(ふさこ)を田中麗奈。

 鉄平とともに高炉建設に尽力する阪神特殊製鋼の工場長・一之瀬(いちのせ)を加藤雅也が、その息子で同じく阪神特殊製鋼で働く若者・一之瀬四々彦(よしひこ)を工藤阿須加が演じることとなる。

 それぞれ、キャラクターの詳細設定は以下。

 ○永田格(石坂浩二)
 日本の経済行政全てを握る大蔵大臣。美馬中(要潤)とは同郷ということもあり、銀行局長時代から密接に繋がっている。それ故、大介(中井貴一)ともなみの付き合いではない。銀行を再編成(合併)して大型化させようとする金融再編成の考えに、預金高下位の都市銀行が恐れている。しかし、永田は銀行の合併は必ずしも規模で決まるというものではない、つまり、小が大を食うことも有り得る、と大介に示唆する。丁寧な言葉遣いだが、時々尊大な言葉になり、権威をちらつかせる。

 ○芥川(高嶋政伸)
 阪神銀行常務で東京事務所長。対政界、対大蔵省工作を主な仕事にし、その面の情報収集を優先的に行っているため、政・官界の人脈地図に精通し、他行より一刻も早く正確な情報を得る能力を持っていた。手際がよく、機敏に立ち回る大介の右腕。芥川を筆頭に東京事務所に所属する者は忍者部隊と呼ばれ、芥川は部隊長である。

 ○三雲祥一(石黒賢)
 預金高が都市銀行第8位の大同銀行頭取。日銀からの天下りで、本作冒頭で新頭取に就任される。大同銀行内は生え抜き派と日銀天下り派の派閥争いがあり、それを治めることが三雲の一つの課題である。鉄平(向井理)がアメリカの大学に留学していた時に日銀の現地の駐在参事をしていたことでお互い懇意にしている。大同銀行は阪神特殊製鋼のサブバンクで、鉄平は高炉建設のためメインバンクの阪神銀行と並行して大同銀行にも融資を求める。

 ○芙佐子(田中麗奈)
 東京麻布の「つる乃家」を取り仕切る若女将。つる子の養女。鉄平はよく東京の店に行っては、芸子との遊興を楽しみ、清元(長唄の一種)を芙佐子より習っており、気心知れた仲だった。鉄平の亡き祖父・敬介とつる子にまつわる、鉄平には言えない秘密を知っていた。

 ○一之瀬(加藤雅也)
 阪神特殊製鋼の工場長。先代の敬介の代から会社の発展に努め、若くして専務となった鉄平をいつも温かく見守り続け、鉄平もまた一之瀬に信頼を寄せている。鉄平と同じく高炉建設を常々夢に思っていた。四々彦の父。一之瀬親子は、万俵家では片鱗も見出せない、温かい血の通った父子である。

 ○一之瀬四々彦(工藤阿須加)
 阪神特殊製鋼社員。一之瀬工場長の四男で、東京大学に在学中から、よく鉄平のもとに出入りしていた。その頃、女子大生であった二子(松本穂香)とは顔見知りで、アメリカ留学から戻り二年の時を経て阪神特殊製鋼で再会する。鉄平に似て、好きな鉄のことに熱心に取り組む精悍な若者。二子は、飾り気のない素朴な男らしさと包容力がある四々彦に次第に惹かれていく。

 ○つる子(萬田久子)
 芸妓との遊興や飲食をする待合「つる乃家」の大女将。芙佐子の養母。普段は大阪新町の店にいる。万俵家とは先代の敬介からの付き合いがあった。長年悩まされている疝痛でしばし店を休み、鉄平は見舞いに行くほどの仲である。鉄平の亡き祖父・敬介と鉄平が瓜二つであることをしばし口にする。

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