西島秀俊 北野武監督最新作「首」で明智光秀役!「力を出しつくそう」

西島秀俊 北野武監督最新作「首」で明智光秀役!「力を出しつくそう」7

 俳優・西島秀俊が15日、都内ホテルで映画『首』(監督:北野武/配給:KADOKAWA)完成報告会見に加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋、KADOKAWA 代表取締役社長の夏野剛氏、文芸・映像事業グループ担当執行役員の堀内大示氏、北野監督とともに登場した。

 北野監督最新作。戦国時代を舞台に、羽柴秀吉、明智光秀、織田信長、徳川家康といった戦国武将とともに、信長の跡目を巡り策略や戦、野望が“本能寺”に向かって大スケールで描く。

 西島は本作で明智光秀役を演じる。スーツ姿で登場した西島は「北野監督作品に呼んで頂いたのは、『Dolls』(2002年公開)以来20年以上ぶりになりますが、成長した姿をお見せしようなんて考えずに、監督の頭の中にある作品をなんとか現実の世界に、表に出すために自分も力を出しつくそうと思いながらでした。とても幸せな毎日でした」と、撮影の日々を振り返る。

 今回のキャスティングへ、北野監督は脚本を書いている間にどんどん決まっていったそうで、オファーを受けた時のことへ、「マネージャーからそういうお話があると聞いて、その数日後にバラエティーの現場で北野監督とご一緒したんです。そのときに、『話聞いてる?』と言われて、“聞いてます”とお返しして、そうしたら『頼むね』といわれて」と、手を添えて頼まれたとジェスチャーを見せつつ、「たぶんあれがオファーだったと思います。嬉しかったです」と、北野監督らしさを感じさせるようなコメントが。

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 明智光秀役を演じてみて「愛憎と人間的に現代につながる部分と、あの時代だからこそ、毎日命のやり取りをやっているからこそ、現代から考えるとズレているというものを持っている役だったので、シーンの中でいろんなものを演じようという気持ちで演じていました」という西島。

 続けて、北野監督ならではの映像表現は撮影していて感じた?という質問が。これに西島は「初日が安土城のセットで色が素晴らしくて。入った人はみんな、『おおっ!』と、声をあげた素晴らしい美術でした」と、美術面のことを。さらに、「常に死が側にある状況の中、生活しているので滑稽なことと悲惨なことが隣合わせなんです。すごい笑っていると次の瞬間に悲惨なことが起こったり、悲惨だけど笑ってしまうものがあるというので、これは監督にしか描けない面白さだなって」と、ユーモアのセンスを伝えた。

 撮影中の印象的なエピソードへ「撮影終盤になって監督が1シーン追加したいと言われて、結構大きなセットを組んで撮影したんです。僕も新しいシーンが増えて嬉しかったんです。気持ちを込めて演技をしたのですが、1カットで一瞬で終わったんです。こんなにセットを作ったのに1カットで終わるんだ……って。スタッフも呆然としていて。監督の欲しい物のためにみんな頑張るというを感じて」と、熱気を感じたとも語っていた。

 映画『首』は今秋全国公開予定!

 ※西島秀俊過去記事
 ・西島秀俊&中村倫也 仮面ライダーBLACK SUN特別ビジュ
 ・西島秀俊&中村倫也W主演「仮面ライダーBLACK SUN」キービジュ解禁で「悪とは、何だ。悪とは、誰だ。」のコピーも!Prime Videoで2022年秋より配信やTwitterキャンペーン展開へ
 ・佐藤健、菅田将暉、西島秀俊、松坂桃李、役所広司が日本アカデミー賞の優秀主演男優賞受賞や天海祐希は優秀主演女優賞に!西野七瀬は優秀助演女優賞&新人賞のW受賞

 ■STORY
 天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていたが、その最中、信長の家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし、姿を消す。信長は明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)ら家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じる。

 「働き次第で俺の跡目を指名する。いいか、荒木一族全員の首を斬ってしまえ!ただし、村重だけは殺すな。俺の前に必ず連れてこい!」

 秀吉は弟の羽柴秀長(大森南朋)、軍司・黒田官兵衛(浅野忠信)とともに策を練り、千利休(岸辺一徳)の配下で元忍(しのび)の芸人・曽呂利新左衛門(木村祐一)に村重の探索を指示する。秀吉は逃亡した村重を利用し、主君の信長と光秀を陥れ、密かに天下を獲ろうと企んでいたのだ。新左衛門によって捕らえられた村重は光秀に引き渡されるが、光秀は村重を殺すことができず、城に匿う。同じころ、成り上がり者の秀吉に憧れる百姓の難波茂助(中村獅童)は村を飛び出し、戦場へ。そこで出会った新左衛門は、出世して大名を目指そうとする茂助に天下一の芸人になることが夢の自分を重ね、ふたりは行動をともにすることになる。村重の行方が分からず苛立つ信長は、村重の反乱の黒幕が徳川家康(小林薫)だと考え、光秀に家康の暗殺を命じる。だが、秀吉は家康の暗殺を阻止することで信長と光秀を対立させようと目論み、その命を受けた新左衛門と茂助がからくも家康の暗殺を阻止することに成功する。家康を排除したい信長は、京都・本能寺に茶会と称して家康をおびきよせる計画を光秀に漏らす。信長を討つ千載一遇の好機を得た光秀は、村重に問う。

 「これは……天命だと思うか?」

 信長への愛憎入り乱れた感情を抱きながら、ついに信長の“首”を獲る決意を固めた光秀。
一方、秀吉は家康を巻き込みながら天下取りのために奔走する。
 武将たちの野望、芸人と百姓の野望、それぞれの野望が“本能寺”に向かって動き出す。
 果たして、この“首”の価値は如何に?

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