福山潤 中島ヨシキに「根っからのチャラ男なわけだ!」で場内拍手

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 映画『兵馬俑の城』(監督:林永長/配給:ライブ・ビューイング・ジャパン、エレファントハウス)公開記念舞台あいさつが17日、東京・グランドシネマサンシャイン 池袋で開かれ日本語吹き替え版のモンユエン役の福山潤、シーユイ役の寿美菜子、ヤギ・シャオバオ役の中島ヨシキが登場した。

 2021年7月に中国で公開され、約7000万元(約14億円)のヒットとなり、第24回上海国際映画祭(2021年)最優秀アニメーション作品賞にノミネートされた話題作が日本公開。心を持った兵俑のモンユエンと家族を奪われた人間の少女シーユイとの出会い、旅路の中で生まれる恋、そして世界を揺るがす霊獣との闘いを描く、バトル・ラブファンタジー作品となる。

 以下、公式レポート部分。

 本作の主人公で、兵俑のモンユエンを演じた福山潤は、「みなさま、兵馬俑の世界へようこそ!」と会場のお客さんへご挨拶。モンユエンが旅の途中で出会う家族を奪われた人間の少女シーユイを演じた寿美菜子は、「少しでも一緒に兵馬俑の世界を楽しんでいただけるようにみんなとお話できればと思います」と明るく挨拶をした。モンユエンとシーユイに救われ一緒に旅する、青銅のヤギ・シャオバオを演じた中島ヨシキは、「ヤギです!本日はどうぞ楽しんでください」と会場を笑わせた。

 圧倒的なクオリティのフルCGが早くも話題になっているが、初めて映像を見た時について、福山は、「こんなに良いクリティで声を当てさせていただけるんだ!と、オーディションが楽しかったです。全てフルカラーで音楽も聴けるという状態だったので収録も含めてハイクオリティの波に肩まで浸かって収録させていただきました」と振り返った。寿は「ディーホウ(映画に出てくる霊獣)など毛並みがある子たちが『ああ触りたい』と手を伸ばしたくなると思いますので、その辺りも楽しみにしていて欲しいなと思います」と嬉しそうに話した。中島は、「音楽が秀逸だなと思っていて、今回はすごい数のボーカル入りの楽曲がより臨場感を煽ってくれるなと思います。それを聞きながらアフレコできて、音楽にのせられながらお芝居もできて盛り上がっていけたと思います」と音楽の魅力について語った。

 モンユエンの成長物語でもある点について、福山は、「自分の経験値をふんだんに出すというのが最近は多かったのですが、成長過程の少年をやらせていただくという中で、自分の経験値やセリフ1つ1つを勢いで処理してしまうところを、自分の過去を思い出しながら、少年時代の勢いであったりとか、改めて思い出して、今このタイミングで少年を演じさせてもらえるといった喜びがありました。自分の経験値を消す、というプレーンな状態に戻すというのが大変なポイントでした」と苦労を語った。また、改めてこれまでの道のりを振り返ってと聞かれると、「出世したい、戦いたいという少年だったので、(アフレコ時は)めっちゃ体力使うなと思いました。1日フルでやった時にヘロヘロで帰りました。それも含めて(キャラクターの)若さだなと思いました」と振り返った。

 シーユイは、家族を奪われた人間の少女で、最初は反発していたモンユエンにだんだん惹かれていくラブストーリーの側面もあったが、役作りについて、寿は、「最初は孤独で自分一人で生きてきたシーユイだったので、モンユエンに出会ったり、誰かと関わっていってもすごい量の壁を作って携わらないということがあったのです。でも、(私が)現場に入ったら『あーお久しぶり!』とノー壁で、待ち時間もずっといろんな話をしてしまうので、そのスイッチを入れたりオフしたり気をつけていました」と話し、2人も 「寿さんがいたから華やかな現場になりましたよ」と語った。

 中島が演じたシャオバオは、チャラいキャラクターだが、肝心なところでは役に立つ、作品にとっての笑いの部分も担うキャラクター。役作りについては、「収録終わって公式HP見たらチャラいって書いてあってそんなこと1回も言っていなかったじゃないかと思いました。僕はこれまでもチャラい役が多いんですよ(笑)。本作で実はモンユエンを受けにいっていたんですけど、終わって座って待っていたら、スタッフさんから『こういうのがあるんだけど、どう?』と言われたのがシャオバオだったんです。テストテイクした瞬間にスタッフさんが手叩いて喜んでくれたんです」と秘話を語り、福山は「根っからのチャラ男なわけだ!」とツッコミを入れると会場からも拍手が起こった。続けて「そんな手応えのオーディションは一生に一度あるかないかくらいだよ」と福山は言い、「実は僕の中の本命はシャオバオだった。真っ直ぐな少年は若手な子がやるのかと思って、楽しくできるのはシャオバオかなと思ったのですが、気合い入れてやりすぎたんでしょうね」と実はお互い違う役が本命だったことを明かした。

 モンユエンの霊獣とのバトルシーン、モンユエンとシーユイのラブストーリー、地底の世界や地上の世界など、いろいろ見どころがたくさんの映画だが、1番お気に入りのシーンを聞かれると、福山は「モンユエンとシーユイ、そしてシャオバオ含めて全員ちゃんと集まって冒険の途中を描いている音楽が綺麗なシーンがあり、シーユイがお色直しする瞬間があるんです。今日の寿さんの衣装とのシンクロ具合がすごい。こういうシーンいいなって綺麗な美しいシーンです」と語ると、寿は「シーンのイメージのお洋服あったら嬉しいなと言いっていたので、嬉しいです」と笑顔を見せた。中島は、「シャオバオが意気込んだらオナラしちゃうところ。その後、『あ、出ちゃった』と言っているのですが、僕のアドリブです。これはオーディションからやってました!」とエピソードを話すと、福山から「だから選ばれたのか!」とつっこまれ、また会場は笑いの渦に包まれた。

 今後の夢や目標について福山は「重たいものを持ち上げられるようになりたい。トレーニングやるときに2桁ではなく3桁が憧れ。ベンチプレスで100kgあげられるようになりたい」と筋トレでの目標を語った。寿は「後回しにしない、ということ。皿洗いとかついつい後でやるからいっか!と後回しにしてしまいます」とプライベートな一面を覗かせた。中島は「来週30歳になるので、良い30代になりたいです。何がどういうのが良い大人なのかはこの仕事していて素敵な先輩を見て学んでいるので、横に並びたい。」と目標を掲げ、「20代色々悩むと思うのですが、30代めちゃめちゃ楽しいよ!」と福山からアドバイスももらった。

 最後に、中島は「百聞は一見にしかずだと思うので、映画を楽しんでください。皆さんの心に何か残るものがあれば良いなと思います。」と話した。寿は「ぜひ、兵馬俑の世界を堪能していただければと思います。歴史あるものを題材にしたアニメーションという切り口がすごいなと思ってオーディションを受けさせていただきました。没入感がたっぷりこの映画の中に詰まっていますので、ぜひ兵馬俑の世界を旅してみてください」と魅力を語った。福山は「純粋にアニメーションの作品としての良さがたくさん詰まってます。本当に冒険したかのような高揚感と達成感を味わえる作品になっていますので、ぜひ楽しんでください」と明るく笑顔が絶えない舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉めた。

 映画『兵馬俑の城』は全国公開中!

 ※記事内画像は(c)Fantawild Animation Inc.

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