アイドルグループ『なにわ男子』長尾謙杜が11日、都内で2025年1月17日より公開予定の映画『室町無頼』（脚本・監督：入江悠／配給：東映）製作発表会見に俳優・大泉洋、松本若菜、北村一輝、柄本明、堤真一、入江監督とともに登場した。
直木賞作家・垣根涼介氏の、室町時代に自らの力で時代を切り拓いた「無頼」たちを描くアクション・エンタテインメントの同名作が原作。大泉が蓮田兵衛役で主演でとなり、長尾は自己流の棒術の使い手で、兵衛に惹かれて行動をともにする青年・才蔵役で出演となる。会見が始まると数シーンが収められた映像も上映され、血まみれになりながら棒を振るう姿や、泥まみれで走る長尾の姿、大きな夕日を背負って武器を手にVの字に歩いてくるキャスト陣のカットなどが披露された。
殺陣もたっぷりある作品のようで、大泉はけいこ初日から木刀を100回素振りを指示されるほどだったそう。そんななか長尾は「僕としては初めてのアクションだったので驚きが大きかったんです。まず、マネージャーさんからお話を頂いたときに、次“こっち系”って……」と、剣を振るようなジェスチャーをして教えられたそう。そこで刀を使ったものになると思いこんでいたそうだが、「時代劇なのかと思って。台本を見てみると、まず室町時代っていうことも驚きましたけど、棒だったんです。まれに見るアクションの武器で、あっ、刀じゃないんだ……っていうところからが始まりまでした」と、棒を扱うことに驚いたそう。
振るジェスチャーをする長尾
一言に棒といってもなんと6尺（約1.8メートル）という巨大な棒だったそうで、「いざ練習してみると、棒がもうすごい難しくて。6尺あるので、すごい長くて使いづらかったりしたんです。けれど 練習を重ねていくうちに、ちょっとずつ振れるようになってきて。僕も大泉さんと同じように、初日は『じゃあ、まず100本振ろうか』と言われて。でも僕はいろんな振り方があるので500本くらい振らされたんです。もう泣きそうになりながら、“これが続くのか”って……」と、棒を振ったという。そこで隣にいた大泉がそんなに振らされて「バカだと思うだろ！」と長尾に詰め寄りその熱気に乗せられ「バカです」と思わずうなずいてしまいたくなるくらい相当に大変なものだったようだが「すごい熱心に教えてくださって、その方たちがいたからこそ、こう完成できた作品なのかなって思っています」と、熱意の高さを感じたそうだ。
続けて、大泉の座長ぶりへ「カメラ回ると、すごい格好いい感じで演じられるんです」と話したが、裏を返せばカメラが回ってないときは“そうでもないのでは”とも取れる発言だったため急いで言葉を足す一幕もありつつ、「座長として雰囲気の作り方だったり、面白い部分があったりだとか、もうめちゃくちゃ笑わせて頂きました。あとご飯も連れて行って頂いたり、楽しく撮影させていただきました」と、振り返っていた。
この話を隣で聞いていた大泉は「長尾くんのアクションは本当にすごいんです。この物語は長尾くんの成長の物語になってるんです。長尾くんの映画ですよ」と言い出し、長尾はそんなことないとばかり否定しようとしたが大泉は止まらず、「間違ってないよ。実際そう。途中から腹が立ってくるくらい。最初は長尾くん全く分からないけど、話が進んでいくと、どんどん格好良くなっていくし、本当に棒術もすごいし」と、長尾の見どころが多いことを話す。
ちなみに、大泉によるとそのけいこ風景では「ふんどし一丁で永遠けいこさせられていた」といい、長尾も「たぶん3分の1ぐらいもふんどしです。寒い中ずっと運動して」とハードなものだったそうだ。なお、この後、大泉が「ちょろちょろっと見えてるんじゃないの」と、“見えてはいけない部分が見えてるんじゃ”と冗談を飛ばし、それを必死に止める長尾という構図の2人の近くなった関係性を窺わせるような丁々発止のやり取りを繰り広げて会場を沸かせていた。
映画『室町無頼』は2025年1月17日より公開予定！
振るジェスチャーをする長尾
爆発に驚いたという大泉
助監督が止めなくても爆発がすごいと熱弁
大泉を止める長尾
止まらない大泉
必死に止める長尾
