前野智昭 白スーツに花澤香菜赤いドレスで「はたらく細胞!!」初日舞台挨拶!黒スーツの小野大輔が「紅白でめでたい!司会者みたい」や歌い出す一幕も

前野智昭 白スーツに花澤香菜赤いドレスで「はたらく細胞!!」舞台挨拶!黒スーツの小野大輔が「紅白でめでたい!司会者みたい」や歌い出す一幕も1

 アニメーション『特別上映版「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』(監督:小倉宏文/配給:アニプレックス)初日舞台あいさつライブビューイングイベントが5日、開催され赤血球役・花澤香菜、白血球(好中球)役・前野智昭、キラーT細胞(メモリーT細胞)役・小野大輔、小倉監督が登壇し、司会はアニプレックス・高橋祐馬氏が務めた。

 『月刊少年シリウス』(講談社)にて漫画家・清水茜氏が連載している『はたらく細胞』が原作。人間の体内を舞台に、擬人化した細胞たちがはたらく姿を物語にしたもので2018年にテレビアニメ化、21年1月からは第2期の放送も決定している。本作はそのTVアニメ第2期のオンエアに先駆けた、先行上映版となっている。

 赤血球役の花澤は真っ赤なドレス、白血球役の前野は真っ白なスーツと、それぞれ演じているキャラクターを意識した衣装を着て登場した2人。それを見て「紅白でめでたい! 司会者みたい」と感想を漏らした小野も、キラーT細胞に合わせて黒い衣装でビシッと決めたものに。

 まずは、小倉監督が、無事に公開初日を迎えられたことについて、「待っていらしたみなさんにとにかく満足してほしいと、それだけを考えてやっていました。映画館に流すものなので、TVシリーズと同じものをそのまま出すことはできないと思ったし、久々に帰ってくるのだから騒がしくしたいと思い、スタッフに迷惑をかけて、見栄えを! 見栄えを!と最後まで叫ばせてもらいまし
た」と、特別上映用に新規カットの追加や劇場作品ならではの編集がされた本作への熱い思いを。

 続けて、キャラクターごとの見どころへ。花澤は赤血球へ「活躍をする場面がそんなにあったわけではないのですが、体の中を巡り、血小板ちゃんを手助けする役割だったので、しっかりしたお姉さんな赤血球が演じられてうれしかったです。赤血球以外にも今まで出てきたキャラクターの新しい一面が見ら
れる作品でした」と、成長しているのだとか。

 前野は、「相変わらずがん細胞はやばいなとハラハラドキドキしましたけど、乳酸菌のかわいさに癒やされて、乳酸菌って、こんなにも人体に良い影響をもたらすんだと勉強にもなりました。見てからすぐ、乳酸菌の食べ物や飲料を買いに走りましたから(笑)」と、思わず購入をしてしまったほどだったのだとか。

 その乳酸菌のかわいさについて、前野は「特別上映版を見ると、より積極的に乳酸菌を摂らなきゃと思います」とさらなるアピールがあり、花澤は「プリン体まで食べてくれるんですよね!そこがいいですよね?」と花澤も力説、そこに小野が「前野くんはハイボール派だけど、僕はビールと魚卵が好きだから、乳酸菌を前野くんより摂らなければいけないと思った(笑)」と加わり、和気あいあいとしたトークを繰り広げる。また、乳酸菌のガヤについて、「男性陣も、大きくなった乳酸菌のガヤを入れることができたので、すごくうれしかったです!」と、ちらりと裏話を披露していた。

 一方、小野は、「来年からTVシリーズとして放送予定なんですが、本当に映画だな!と思いました。乳酸菌のお話とがん細胞との戦いの2本の話が同時進行しながら、複雑に絡まり、ちゃんとそこに意味があるように描かれていて、1本のまとまった物語に仕上がっていたことが素晴らしいなと思いました。前野さんが言った通り、僕も乳酸菌を摂ろうと思ったので、みなさんの健康にも貢献できる、それが『はたらく細胞!!』です!」と、総括するように語る。

 続けて、本作の印象的だったシーンへ。「冒頭の(ウイルス感染細胞から)逃げ回っているシーンは、劇場用のもの、日常感のあるもの、ホラー系のものと、いろいろな
バリエーションを録りました。赤血球を表すとき、逃げ回っているところが浮かぶので、これが赤血球なんだなと思って、全力でやらせてもらいました。あとは血小板ちゃんとのシーンは、守りながら行動しているところがお姉さんな感じがして、良かったです」と、花澤。

 前野は収録だったようで「一般細胞(CV.小林裕介)と体中を旅するシーンが多いので、その会話が印象的でした。出会いは一般細胞の家のドア越しなんですけど、そこで怖めな息をアドリブで入れて、やっぱり免疫系は怖い奴らなのかな?と思ってもらうミスリードを狙ったんです。そこからラストにかけて、免疫系も一生懸命体を守っているんだという親近感を育んでいければという思いもあったので、小林裕介くんとの掛け合いは印象に残っています」と、しみじみ。

 小野はがん細胞との戦いが記憶に強く残っているといい「一言でいうと怖かったです。(第1期で倒した)彼が復活したこと自体が怖いですし、本当に勝てるかな?と思いました。石田さんのお芝居が、より狂気と憂いと寂しさをはらんでいて、この細胞を本当に倒していいのかとすら思いました。葛藤も含めて身につまされる戦いで全部出しきった感覚です」と、がん細胞役の石田彰の演技にすごみを感じたそうだ。

 そしてライブビューイングで観ている全国のファンへ、小野が「TVアニメ第2期も、ご期待に添える素敵な作品に仕上がると自負しておりますので、そちらも期待して待っていてください!」と真面目にあいさつしたかと思えば、「最後に1曲歌ってもいいですか。“俺たち無敵のはたらく細胞! ぜってぇおもしれーから見ろよな!”(キラーT細胞で熱唱)」と、歌い出す一幕もあり最後の最後まで楽しませていた。

 『特別上映版「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』は公開中!

 ※記事内写真は(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction