俳優・荒木宏文（38）、小宮有紗（28）、松本寛也（35）、梅津瑞樹（29）、小澤雄太（36）、鈴木裕樹（38）が31日、東京・新宿バルト9で映画『漆黒天 -終の語り-』（監督：坂本浩一／配給：東映ビデオ ライセンス事業部）完成披露舞台あいさつを坂本監督とともに開いた。
映画と舞台の連動プロジェクト『ムビ×ステ』第3弾作品。記憶をなくした主人公“名無し”（荒木）が、なぜか命を狙われる中、自分が何者なのかや自分の強さをめぐっていくミステリー時代劇。小宮は“名無し”に助けられるこそ泥の喜多役を演じている。
オファーが来たときのことへ、荒木は「映画と舞台の2作決まった！やった！！と思いました。そこが一番最初の喜びでしたね」と、現実的なコメントで笑いを誘う。
台本を読んでみて、荒木は「難しいなと思いましたね」というと、松本も「難しいです。漢字読めなかったよね……」と、うなずく。すると小宮も「人の名前が難しくないですか！？私は喜多だったから覚えやすくて」とい話が深まっていこうとしたが、漢字の読める読めないの話題で終始しそうだったことから小澤から「この話やめようか（笑）」と、話をぶった切っていた。
続けて役のことへ、記憶の無くした男を演じることへ、荒木は、「これほど簡単な役はない、覚えてないから0からのスタートで。記憶があると、そこまでどう生きてきたか記憶を作らないといけないんです。でも記憶がないなら、目の前の情報が記憶でいいから」と胸をのけぞらせて自信満々な様子を見せると、鈴木は「これがうちの主演ですよ！どうですか？」と、アピール。
ちなみに、荒木と鈴木は2007年放送の特撮ドラマ『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で共演しているが、鈴木が「久々に会ったから行けるかな？と思って、緊張しましたよね」というと、荒木は「えっ？そう？」と、飄々とした反応を返し笑いを誘う。続けて鈴木は「アクションも本当にすごいんです！荒木はボロボロになってました。もう99％荒木の映画です」と言ったが、こちらにも荒木は「全然余裕です」と言い出していたが、鈴木が「痛い部分に湿布を貼れと言ったんですけど、貼らないんですよ」というと荒木は「あの時代は湿布ないんだもん」と、こだわりからだったことも明かしていた。
そんなゆるーい話だけではなく、鈴木は「嬉しかったのが1番です。もちろん気合も入ったし、すごい肩の力が入っていると思います。荒木ともそうですけど、この作品を作るうえでも、『ゲキレンジャー』を作る上でも、ご一緒してたスタッフの方がいて」と、万感の気持ちになったといい荒木は「嬉しかったよね。再会できるというのは、続けてないと、できないから」と、しみじみだった。
ほかにも、本作の撮影場所である京都・太秦にある東映京都撮影所での撮影の感想を求められた小宮は「えっ……！？」と、素っ頓狂な声をあげる一幕もあったが、「思ってなかったこと振られたから、何も考えてなくて」と、苦笑い。すると松本が、「セットとかはどうだったの？」とつなぎの質問を出し「私は地毛が長くて、撮影でも地毛を使っていて、毎日結って頂いたんです。良いものを着せて頂いて豪華で」と、答えることも。
さらには小澤は歴史ある京都の撮影場所ということで、事前にいろいろ情報を集め恐る恐る撮影現場に入り「菓子折りを持っていかないとと思って」と行動したところ、優しい方ばかりだったということを熱弁して、沸かせていた。
そして、荒木から「僕たちが京都に泊まり込んで作りました。太秦でスタッフの方たちが“お前ら芝居だけやっておけばいいんだよ”という言葉ではなく全力で環境を整えてくれている方々の中で作れて幸せな現場でした。この作品に集中しかしていない僕たちの姿が見られると思います」と、メッセージを寄せていた。
映画『漆黒天 -終の語り-』は6月24日より新宿バルト9ほかにて公開予定！なお、舞台『漆黒天 -始の語り-』は今年8、9月に上演予定！
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