成田凌 初舞台作品『パンドラの鐘』は「魅力だらけ!」で「ずっとやりたかったこと」!葵わかなから「波長が猫みたい」【原稿ロングめ】

成田凌 初舞台作品『パンドラの鐘』は「魅力だらけ!」で「ずっとやりたかったこと」!葵わかなから「波長が猫みたい」【原稿ロングめ】5

 俳優・成田凌(28)、葵わかな(23)が9日、東京・渋谷のBunkamura内でCOCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』(演出:杉原邦生)取材会を演出の杉原氏とともに開いた。

 1999年に蜷川幸雄の指名で野田秀樹によって手掛けたバージョンと蜷川演出版がほぼ同時上映され話題を博した舞台『パンドラの鐘』。2016年にこの世を去った前芸術監督・蜷川幸雄氏の七回忌を迎える今年、“NINAGAWA MEMORIAL”と題し、初演以来23年ぶりにBunkamuraシアターコクーンで上演することとなった。成田は葬式屋のミズヲ役を、葵は古代の女王・ヒメ女(ひめじょ)役を演じる。

 作品の魅力について質問が。成田は「魅力だらけです!まずキャスト。本当に面白い方々がそろっています。その方々がどう交ざり合っていくのかワクワクしています」と、胸を弾ませる。さらに、成田は野田氏のセリフの言葉選びを挙げていたが、葵も「言葉遊びがたくさんあって、セリフもたくさんあるんです。でも、本当に大事なことは言わない。あえて言葉では説明しないで、全体の流れで見せるという感じがち密だし、巧妙で見ている人に委ねられるんです」と、熱く語る。

 ちなみに、成田にとってはこれが初舞台。そのことを尋ねると「ずっとやりたかったことなんで」と、笑みを見せつつ、「いままで自分が映画やドラマでやってきたことといまやっていることは間逆なんです。何もしないでそこにいるということをいままでやってきたんです。今回、やらなきゃ伝わらないと感じていて、それが楽しくて気持ちが良いんです。“これがやりたかったんだ!”と、いうことを思ってます」と、手応えを感じているそうだ。

 本作といえば、過去に大竹しのぶ、勝村政信、堤真一、天海祐希ら名優が演じたことでも知られているが、それを見た成田としては「打ちひしがれていました」と、圧倒されたそう。葵はといえば、「(映像などを)見ないでやってみようと思ったのですが、この作品の持っているパワーが大きすぎて、重たく感じていて。台本が進むほど難しすぎて、このセリフどういうふうに言ったらいいんだろうって、いまも気になって気になってしょうがなくて、私どんどん見たくなっていて(笑)。見たって間違ってないんですが、自分との葛藤があります」と、心がぐらついているそうだが、「見栄でも堂々と胸を張っていたいなと思って」とも。

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 成田と葵といえば2017年下半期に放送された朝の連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)で、てん役と隼也役で共演。同ドラマでの2人の関係は、母とその息子という形だった。そんな2人だが、けいこで再会した際に成田は「初めて共演するわけではないけど……」というと葵も「初めて共演するような……」という認識だったそう。とはいえ距離感は近いようで、成田は葵を「成熟されている方だと思うんですけど、けいこ場でメモしている書き方が無邪気な言葉遣いをされていて(笑)。たとえば、“ワクワク!”みたいな感じで」と暴露すると葵は照れながら「ときどき見てるなと思ってたけど見てたんだ!(苦笑)」と返して楽しげ。

 さらに、成田は葵へ「柔軟だし確固たるものがあるしバランスのいい方だと感じています」と、真面目に話すと葵は、「見た目からひょうひょうとしていて、クールそうに見えていますけど熱い感じがして。それと波長が猫みたいと思いました(笑)。『こうだよね?』と聞いたら、それを聞いてないとか、この話つまらないんじゃというところに乗ってきたりして、不思議だなって。私としてはミズヲという役にリンクして見えるので私は面白いなと思っています」とのことだった。

 一方、杉原氏に2人の印象を尋ねると、「本人を前に言うの恥ずかしよね」と、苦笑い。成田へは、「前のめりに熱い人なんだなと感じています。ずっとマインドがオープン。“なんでも来い!”“なんでもやってみますというオープンな感じがあってすごくやりやすい。舞台に向いているんじゃないかなって」と評価し、葵へは、「いい意味で真面目、きちんと自分で本を読んで、意見を持っている方で、こういうふうにしてみようと考えてきて、“えっ!こっち!?”みたいな驚きをされますけど、自分からぶつかっていく方です」とのこと。さらに、杉原氏は「お2人に心配がないので、このまま作業していければ、初日までに絶対にいいミズヲとヒメ女を作れると思います」と、信頼を寄せていた。

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 すでにけいこも始まり2週間経つという。現場では南果歩がムードメーカーになっている様子などを窺わせつつ、成田は「もう2週間経ったんですね……。凄まじいスピードで進んでいます。みなさんがいろんなチャレンジをしてくれているのでずっとワクワクが止まらない状態です。楽しくやってます」と胸を弾ませると、葵は「毎日すごい濃厚だなという感じがしています」と、得るものが多いようだった。

 そして成田から、「視覚的に楽しんで頂けますし、内容も面白いし、エンターテインメントなので、すごく壮大なエンターテインメントをお届けできると思っています」とメッセージを寄せれば、葵は「エンタメの持つ、私達が信じているパワーがこの時代に作用して、今生きている方たちに届けられるような作品だと思っています」と、話していた。

 COCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』東京公演は6月6日から同27日までBunkamuraシアターコクーンにて、大阪公演は7月2日から同5日まで森ノ宮ピロティホールにて上演予定!

 ※成田凌過去記事
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 ※葵わかな過去記事
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