リリー・フランキー 日英合作映画『コットンテール』撮影現場の“共通言語”とは?

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 俳優リリー・フランキーが13日、東京・新宿ピカデリーで主演の日英合作映画『コットンテール』(監督:パトリック・ディキンソン/配給:ロングライド)特別先行上映イベントに俳優・錦戸亮、木村多江、高梨臨、ディキンソン監督とともに開いた。

 東京、イギリス・イングランドのウィンダミアが舞台。長年人生を共に歩んできた妻・明子(木村)に先立たれた兼三郎(リリー)は、明子の「イギリスのウィンダミア湖に遺灰を撒いて欲しい」という最後の願いを叶えるため、長らく疎遠だった息子の慧(錦戸)とその妻・さつき(高梨)たちとイギリスへと旅立つ。しかし、互いに長年のわだかまりを抱えた兼三郎と慧はことあるごとに衝突してしまう。さらに兼三郎には、慧に言えない明子とのもう1つの約束があり……という家族の愛と再生を紡ぎ上げたロードムービー仕立てのヒューマン・ドラマ。昨年開催された第18回ローマ国際映画祭で最優秀初長編作品賞を受賞している。

 ディキンソン監督が、自身の母親を看取った経験を元に書き上げた脚本。これにリリーが深く共鳴して主演を引き受けたという作品で、撮影から2年半という月日が流れていることがリリーから明かされ「ここで観てもらえるのが感慨深いです」と、噛みしめるように語る。

 撮影時に、「たくさんの国から集まるのが新鮮でした。でも映画を撮影するという目的で集まっているから、そんなに不自由はなかったんです。映画のことは共通言語があったので。ただ、『ご飯どうする?』になると不自由で。それにパトリックが優しくて誠実なので和やかに進みました」と、現場の意気の高い熱意が伝わってくるようなエピソードを披露したり、新型コロナウイルス禍が猛威をふるった時期ということで、隔離期間の長さも印象的だったとしみじみ。

 さらに、撮影中にイギリス大使館のランチに呼ばれて人生初のパスポート持参で昼食を食べたと懐かしげに振り返っていた。

 そして、ディキンソン監督は本作を「愛の話」と話すと、リリーは「日本の家庭の話だけではなく世界の家族がこうなのではと感じて」と、世界のことがより身近に感じられるようになったことや「人を想う気持ちが芽生えると思います。イングランドの風景も美しいので、ぜひそこも観ていただいて、この映画のことを気に入って頂ければ嬉しいです」と、メッセージを寄せていた。

 日英合作映画『コットンテール』は3月1日より公開予定!

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