アイドルグループ『SixTONES』ジェシーが5月8日に東京・日生劇場で主演ミュージカル『ビートルジュース』(演出・上演台本:福田雄一)フォトコール後に俳優・勝地涼、愛加あゆ、清水美依紗、山﨑玲奈、吉野圭吾、瀬奈じゅん、演出の福田雄一氏とともに会見を開いた。
『チャーリーとチョコレート工場』『スウィーニー・トッド』などのティム・バートン監督の映画作品を原作としたミュージカル作品。ジェシーは、ユーモラスで人間味溢れる魅力的な主人公ビートルジュース役を演じる。事故で落命した夫婦の幽霊が、死後彼らの家に引っ越してきた家族を追い出すべく、死後の世界の厄介者であるバイオエクソシストのビートルジュースに力を借りたことから始まるビートルジュースの暴走劇となっている。日本では2023年夏にジェシー主演で上演されており、今回その再演となっている。
会見第一声から「ビートルジュースをやらせて頂きました。オレンジジュースです」とジェシーおなじみのボケを繰り出し、周囲から突っ込まれ「我慢できないジェシーです」と、場内を和ませてからスタート。
本作の再演は前回の上演後1週間後に決まったそうだが、このことを質問され小学生が卒業式で言うような口調で「うれしかったです!」と発して、再びお茶目さ全開!気を取り直してジェシーは「みなさんにもっと観て頂きたいという気持ちがあったし、僕個人としては歌い続けていきたいので」と、素直に喜んだそう。
一方、福田氏は再演はすでに前回上演中に決まっていたと告白。「その決まっている状況のなか、結果的にジェシーがどう思ってるんだろうなって思っていたんですけど、ジェシーが舞台が終わって1週間後に招集して打ち上げしたときに、『日本全国のみんながこれを見るまでやりたい!』と、言っていたのでそのときに決まったと思います」とのことだった。
ゲネプロもすでに行ったそうだが、ジェシーによると「エライ方も来ていて、その方たちも『モノにしてるね』と言われて」と、褒められたそう。さらに、「ジェシーしかできない」という褒め言葉ももらったそう。それは初演のときに『SixTONES』メンバーたちからも「あれはジェシーしかできないと言われて。(森本)慎太郎とかは『1番面白かったね』と言ってくれたんです。ただ、他の作品でも言ってくれてたから、どうかと思いますけど(笑)。でも、それくらいの熱量を感じてます」と、森本へ感謝のコメントも寄せていた。
2年前からパワーアップした部分としてジェシーは「1回やってるので、力を出すところは出し、そうじゃないところは適度にやっています」と、力を抜くことを覚えたそう。そんなジェシーを見ながら福田氏は「ほかの方には言いましたが、ジェシーには何も言わないです。ジェシーは自由にやってもらえれば面白いので」と、放任しているかに見えたが、そのコメントの最後に「言っても聞いてくれなさそうなので」とボソリと漏らすと、そこは違うとばかりジェシーは大焦り。その焦るような反応が福田氏は欲しかったようで、満足したのか、「日本の役者さんでジェシーしかやれない役だと思います。ふざけつつ成立する役はなかなかないです」と、唯一無二名のところを認めていた。
また、気は早いが再再演は?という問い掛けもされるとジェシーは「どうですかねー」と、急にスンとした態度となっていたが、福田氏は「けいこ中にみんなに、『次いつ空いてます?』って聞いてて」と、やるとも、やらないとも言わない雰囲気を醸し出し煙に巻いていた。
ミュージカル『ビートルジュース』東京公演は5月9日から5月28日まで日生劇場にて、大阪公演は6月4日から6月29日まで新歌舞伎座にて上演予定!
■あらすじ
不慮の事故で命を落とし幽霊となったアダム(勝地涼)とバーバラ(愛加あゆ)夫婦は、死後彼らの家に引っ越してきたチャールズ(吉野圭吾)と後妻のデリア(瀬奈じゅん)、娘のリディア(清水美依紗/山﨑玲奈)を追い出すべく、死後の世界の厄介者であるバイオエクソシストのビートルジュース(ジェシー)の力を借りることに。
ビートルジュースの荒唐無稽なアドバイスを元にアダムとバーバラは住人らを脅かすものの、なぜか幽霊が見えるリディアが、亡き母への思いと両親への反抗心でアダム夫婦に協力を申し出る展開に。リディアはこの家の幽霊の存在を両親に伝えて家を手放すように説得するが、逆にチャールズは降霊術でアダムらを呼び覚まそうとしてしまう。このままでは朽ち果ててしまうアダムとバーバラを助けるため、リディアはビートルジュースに協力を求めるが、現世への生き返りを企むビートルジュースが暴走し……。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ