戸田恵梨香「うるさいねん!」と怒る姿に大原櫻子が感動!佐久間由衣、三浦透子、堀田真由と“保母さん”の顔でほのぼのな舞台あいさつ開催

戸田恵梨香「うるさいねん!」と怒る姿に大原櫻子が感動!佐久間由衣、三浦透子、堀田真由と“保母さん”の顔でほのぼのな舞台あいさつ開催5

映画『あの日のオルガン』プレミア上映会が開催!

 女優・戸田恵梨香(30)、大原櫻子(23)、佐久間由衣(23)、三浦透子(22)、堀田真由(20)が4日、東京・丸の内ピカデリーで映画『あの日のオルガン』(監督:平松恵美子/配給:マンシーズエンターテインメント)プレミア上映会イベントを平松監督(51)とともに開いた。

 太平洋戦争末期の日本が舞台。子どもたちのいのちを守るために日本で初めて保育園を疎開させることに挑んだ保母たちの実話を描いた作品。保母たちのリーダーで責任感の強い板倉楓を戸田、天真爛漫で音楽好きの保母・野々宮光枝を大原が演じており、W主演となる。

 女優5人が並び華やかなステージとなるなか、戸田は本作が太平洋戦争末期を描いているということで、第一声から「この作品は暗いと思われるかもしれませんが、櫻子ちゃんが演じる“みっちゃん”が明るいんです。ですから、ドシッと構えずにフラっと見て頂けたら」と、きっちりアピール。

 撮影前に戸田には不安があったといい、それがみんなのリーダー的な存在という部分だったのだとか。「私みんなと全然年齢が離れてないと思っていたんです。けれど透子ちゃんから心配されて年を聞いてみたら、みんな割と20代前半で衝撃を受けて。年齢的にリーダーだな、大丈夫だなって思って」と、20代前半のキャスト陣が多いことを引き合いに笑いを誘う。

 役を演じるうえでは、劇中は“怒れる乙女”という二つ名で呼ばれる役でもあるそうだが、戸田は「心の中でふつふつと思って戦っているということがないので、お芝居をするときに怒りを表現するというのは難しい作業でした。いままで経験した怒りではなかったので苦戦したと思います」と、苦心した部分も披露。

 一方、大原は、「最初お話を頂いたときに保母さんの役で、結構童顔と言われるので、保母さんで大丈夫かなっていうのがあったんです。でも、台本を読んでみたら、子どもたちと同じ目線で、日常を探していく役でしたので、撮影中もカメラが回ってないときも常に子どもたちと遊んでいて。オルガンを弾く役ですけど、休憩中も演奏して子どもたち歌ったりしていて。大変なところもありましたけど、楽しくやれました」と、振り返った。

 撮影前には平松監督から、女優陣へ参加する子役たちへ向けて「『お芝居を作ってあげましょうね』と言ったら、女優のみんなはそれを守ってくれて。辛抱強くやってくれたから、本番中の子どもたちの拗ねた顔を撮れたんです。この5人は素晴らしいですよ」と、いいエピソードが飛び出した……かに見えたが、ここで戸田は「私はその言葉聞いてないので覚えてないですよ」といえば大原も「私も覚えてないです」と、首をかしげる。

 では、現場現場での戸田はといえば、「私はリーダーという立場の役なのでみんなを俯瞰して見ていたんです。担当の子供がいなかったし、私は“締めました”……それはだいぶ語弊があるなぁ……(雰囲気を)引き締めてました」と、守護神のような存在だったよう。

 すると、大原が戸田の“引き締め”エピソードとして、「現場がまとまらないときに恵梨香さんが『うるさい!』って言ったんですよ。関西弁で」といい、どんな感じで言ったのかを促された戸田は自身が神戸出身ということを前置きしつつ「『うるさいねん!』って、初めて怒りましたね」と、マイクのハウリングを気にしながらトーンを抑えて再現。大原は「現場で怒る姿を見たことなくて、みんなシーンってなって、楓さんだ!と思いました」と、その姿に感動すら覚えたそうだ。

 ほかにも、本作の役作りのために保育園へ1日実習に赴いたというキャスト陣。戸田と大原はペアになったそうだが、その感想として「とにかく体力がいる!」といえば大原も「本当にそう!」と、うなずく。さらに、戸田は、「私と櫻子ちゃんの組はひたすら鬼ゴッコをしていて、子供に見つからないように隠れようとしてました」といい、大原も「私も恵梨香さんも全力で走ってました(笑)」と、子どもたちに振り回されぱなしだったのだとか。しかし、平松監督は、その実習先の先生が本作試写を観た後に、「女優さんたちだから、形だけだろうなって思っていたらしいんですけど、本気の実習でビックリしたと言ってましたよ」と、本職からのお墨付きが出るほど本気だったそうだ。

 イベント後半には、園児役で出演していた子どもたちが、花束ゲストとしてサプライズ!大原が話している最中に、戸田がカメラマンの方を向いて子役と一緒にピースしたりと、ここばかりは“保母さん”の顔が戻ってきたという感じで、5人とも楽しくて仕方ないといった様子だった。

 最後に戸田から、「モチーフになった方はまだ生きていらっしゃる方もいて、私たちが演じるのがどういうことかと、責任と向き合いながら演じていました。戦争を体験した生きている方たちの実体験をリアルに聞けるのはもしかしたら私達が最後の世代ではないかと思います。戦争というのがどういうことだったのかを伝えられるのが、今回の作品でした。これは私達だけではなくて、みなさんにも伝わったらいいなと思っていますし、その当時を生きた人にも伝わったらいいなと思っています。この作品がどこまでみなさんの心に残るか分からないですけど、10年、20年先に心に残る作品になったら嬉しいです」と、スピーチしていた。

 映画『あの日のオルガン』は22日より新宿ピカデリーほかにて全国公開!

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サプライズゲストの子役たちに驚く2人

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